12/16 歌詞がない

5月に予定されているコンサートのオープニングとして選ばれたのは、「Brudmarsch från Jämtland 」スウェーデンの民謡で、訳すと「イェムトランドの結婚行進曲」となります。
牧歌的な音楽で、音はさほど難しくはなさそう。

ひとつ問題は、歌詞がない。
用意された譜面には、「Dun dun」とか「duda duda」とか書いてあり、さらにetc.と付け加えてありますね。
つまりどう歌ってもいいんだね。
常日頃、言葉を伝える事を大事にしている指揮者なのに、どうしたものか。

そこで、指揮者は考えました。
冒頭木管が奏でるメロディの下で下3声がリズムを刻むところは、弦楽器のピッチカートを表しているので、「Tun tun」がいいんじゃないかな?
続いて、ソプラノがメロディを歌い始めるところは、フルートの演奏を継承して、「Lululu」で歌ってみようか。
みたいな感じで、練習が進んでいきます。

ピチカートの感じを実感するために、オケ経験者の団員が、バイオリンを持ってきてくれて、実演もしてもらいました。M・Yちゃんありがとう!

アルトでメロディなのかリズムなのか判別しづらい箇所もあります。でも、管と同じメロディだから、やっぱりそちら寄りという解釈で。
次の部分は人間の声で歌いたいから、ここは「Lalala」でいきましょう。
なんだか楽しくなってきました。

終盤前に一旦マイナーに転調するところもニクいですね。神への祈りの気持を表しているのでしょうか?

じゃあ、最後の一番盛り上がるところはどうしよう、というところで、この日は終わり。

こんな馴染みのなさすぎる曲を練習する日にいらした見学者さん2組のために、翌日クレアパークで歌う「奏」と「Believe」を披露。高校生のお嬢さん、「奏」で泣かせてしまってすみませんでした。
皆さん、またおいでくださいね。

そして、翌日はクレアモールの本番です。その様子は次に続きます・・・