合唱祭一週間前です♪

いよいよ来週は合唱祭本番です!
結局歌う曲は、『勇気100%』『団員募集の歌』の2曲!
両方とも団員が作曲したり編曲したりした歌です♪

曲目から観ても分かるように、今回はまさしく大冒険です(笑)
大真面目に、全力で、悪ノリしてきてやりますよっ!

6月10日(日)さいたま市文化センター(JR南浦和)にて、我々は第一部で13時頃の出番となります☆
午前中には、同じく平田由布が指揮を振る『益楽男グリー』も出演しますので、お暇なら足を伸ばしてみて下さいませ。
きっと、楽しいものをお見せする事が出来ると思います!

そして、合唱祭によせて、指揮者の平田由布からメッセージを頂きましたので、ここに載せさせて頂きます。
それでは、縁があれば会場でお会いしましょう(^∀^)ノ

♪♪♪ 指揮者、平田由布の言葉 ♪♪♪

合唱をやっている人間は、
ほとんどが変人だと思います。
続けていれば続けているほど、
その変人の度合いも高まっていくようです。

まず、合唱を続けていると、
自分が変なことをやっているという自覚が薄れます。

・歌の力をつけるための各種体操

くねくね。ぐねぐね。
ぺろぺろ。がっくんがっくん。
場所と時間を間違えれば、通報されるレベルです。

・顔中の穴という穴を大きく開けて、笑顔で歌う

小学校の頃、音楽の時間にそういう映像を見た時、
笑いを噛み殺したのではないでしょうか。

・なんだか妙にオタクっぽい知識が身につく

オギクボとかキノマキとかタダタケとか、
この世界の人との間の会話にしか出てきません。

などなど。

合唱という世界は、
かなり閉鎖されていると思います。
だから僕は、初対面の人に、
「趣味は合唱です」と言えません。
いや、正確に言うと、かつては言っていたのですが、
この世界にいる期間が長くなれば長くなるほど、
恥ずかしさの占める割合が増えてきました。

しかし、僕は困ったことに、
この合唱という世界が、大好きなのです。

いつからか、
この世界を知らない人達に、
この世界のことを知ってもらいたい、
という思いが強くなりました。
そしてそれは、今の僕のスタイル、
「聴き手を選ばない主義」につながっているのです。

合唱オタクに気に入られる音楽には、
あまり興味がわきません。
その評論にもあまり心は動きません。
聴き手側に知識を強要する音楽は、
それだけで独りよがりであるように思えます。

このような世界とは縁がない人達から、
「楽しそうだな」
「やってみたいな」
と、思われるような演奏がしたいのです。

歌い手側に対しても、思いがあります。

音痴でどうしようもない子供や、
音楽なんか興味のない子供を含んだ、
ただそこに縁だけで結ばれた組織「学級(学年)」が、
音楽会や卒業式などのステージに向けて、
合唱という「手段」で、心を合わせて邁進する姿。

そこには恥ずかしさなどの「自分との葛藤」があったり、
「周囲の人間との確執」があったりしながら、
ひとつの目的に向かっていく美しさがありました。

同じようなタイプの変人だけを集めた、
変人の変人による変人のための音楽では、
その美しさに制限ができてしまいます。

変人になってしまった歌い手は、
自分が変人になってしまったことを自覚し、
常識人の視点に立って、活動するべきです。

変人は変人らしく、
「大人が真剣に全力でバカをやる姿」
を見せて、惹きつけて、
常識人の常識の枠を少しずつ取り払い、
変人の世界へと取り込んでいきたいのです。

僕がタクトを振らせていただいている2つの団体は、
そんな僕の理想を、いつか叶えてくれそうな気がしています。

平成24年6月10日(日)、
埼玉県合唱祭。

さあ、祭です。

益楽男では、
合唱など全く知らなかった人を巻き込んで、
「真剣にバカをやります」

名前のない合唱団では、
若き次の世代を巻き込んで、
「全力でバカをやります」

聴き手様も歌い手様も、
どうぞ、お付き合いください。