“ゆふさんといっしょ”。なんというこっぱずかしい。これを考えたAさんのセンス恐るべし。そんなわけで、またふらりと出張に来た常任することができない常任指揮者の私を使って、楽しい企画を作ってくださいました。
お子さん連れの世代は、ちょうど私と同世代の方が多く、今回はそんな団員も気軽に来られる練習を…と思い、『パプリカ』を選曲しました。
ただ、私はこの曲、実は子供向けの曲だとは思っておりません。練習中にも言いましたが、この曲の中で私が一番惹かれるのは、
よろこびを数えたらあなたでいっぱい
…の部分です。「普段は当たり前のようにいっしょにいるけれど、自分の楽しかったことやうれしかったことを思い出してみたら、いつもあなたがいっしょにいたことに気付いたんだ。」友人にも、恋人にも、家族にも使えそうなこのフレーズが、私には刺さりました。
小さな子供たちはいいですね。練習中わちゃわちゃしているの、嫌いじゃありません。笑。でも、もう、すぐに、“小さな子供”ではなくなってしまうのでしょうね。他人の子は、どうしてこんなに成長するのが早いのでしょう。すくすく育ってほしいと思います。
七瀬さんのピアノは、僕の思い描いていないアプローチで、僕の思い描いていた音を奏でてくれる素晴らしいパートナーです。今回の短い時間の中でも、その片鱗は何回も見せておりました。お互い忙しく、なかなかいっしょに音楽をすることができませんでしたが、これをきっかけに、またいつか大曲に挑戦したいと思っています。
教え子とそのお母さんが来てくれました。教員冥利につきますね。音楽をやっていてよかったと思う瞬間でもあります。これからも、いつでも“ゆふさんといっしょ”したくなったら、来てくださいね。
終わった後の会も最高でした。団長が○○○を×××したもんだから、みんな楽しい時間を過ごせましたね。脚を向けて寝られません。”脚”を。
料理もケーキも大変美味しかったし、ゆっくり皆さんと話すことができました。
さて、次はいつ、どんなことをやりましょうかね。楽しい企画を考えましょうね。
…“みなさんといっしょ”に素敵な音楽ができますように。
令和元年10月20日(日)
平田 由布
※当団常任指揮者、平田由布による不定期連載コラムですが、今回は番外編2回目、スペシャルステージ開催を受けての、記事を寄せていただきました。
第1~5回&番外編その1は、こちらから↓